暑い季節、自宅で手軽に本格的なアイスコーヒーを楽しみたいのに、家で淹れると薄かったり雑味が出たりしてがっかりしていませんか。
カルディのアイスブレンドを水出しで使いたいけれど、挽き目や水対豆の比率、抽出時間、器具選びで迷って味が安定しない――そんな悩みはよくあります。
この記事では毎回おいしく淹れる基本手順と器具別のコツ、濃さ調整やトラブル対策、買い方と保存戦略を分かりやすく解説します。
必要器具や豆の準備、抽出時間の目安、濾し方、挽き目と豆量の計算式までカバーしているので目的に合わせて読めます。
まずは基本の手順から順に確認して、自分好みの一杯を再現できるコツを身につけましょう。
カルディのアイスブレンドを水出しで淹れる手順

暑い季節にぴったりなカルディのアイスブレンドを、水出しで手軽に作る方法を紹介します。
苦味と甘みのバランスが良いこの豆は、低温長時間抽出と相性が良いです。
必要な器具
まずは揃える器具の確認から始めましょう。
- 水出し用ポットやピッチャー
- コーヒーグラインダーまたは事前に挽いた豆
- フィルターや濾し器
- 計量スプーンまたはデジタルスケール
- 保存用の密閉ボトル
豆の準備
豆は焙煎後間が空きすぎていないものを選ぶと香りが良く出ます。
水出しでは微粉が出にくい粗めの挽き目がおすすめです。
家庭用グラインダーで挽く場合は、フレンチプレスの粗さを目安に調整してください。
水対豆の比率
標準的な目安を知っておくと安定した味が作れます。
濃度 | 水量 | 豆量 |
---|---|---|
濃いめ | 1000ml | 70g |
標準 | 1000ml | 60g |
薄め | 1000ml | 50g |
抽出時間の目安
水出しは低温で時間をかけて抽出する方法です。
冷蔵庫での抽出なら8時間から12時間が基本です。
短時間で濃くしたい場合は6時間から8時間を試してください。
抽出しすぎると雑味や渋みが出やすいので、時間は守ることをおすすめします。
漉しと濾過方法
抽出後はすぐに豆と液体を分けると余分な抽出を防げます。
粗い粉が気になる場合は、二段階で濾すと透明感が増します。
最初はフレンチプレスや網で大まかに濾し、続けてペーパーフィルターで仕上げる方法が有効です。
冷却と保存の方法
抽出が終わったら冷蔵庫で冷やしてください。
保存は密閉容器で4日以内を目安に飲み切るのが安全です。
長時間保存したい場合は冷凍用の小分けにして凍らせると香りの劣化を抑えられます。
濃さの調整方法
飲む直前に水や氷で割って好みの濃さに調整できます。
濃いめに抽出した場合は、氷で薄めると風味が引き立ちます。
逆に薄めに作っている場合は豆量を増やすか、抽出時間を長めに設定してください。
味の調整は少量ずつ変えて記録しておくと、次回に再現しやすくなります。
挽き目と豆の分量の目安

水出しに適した挽き目と豆量は、抽出器具や好みの濃さで変わります。
ここではカルディのアイスブレンドを例に、家庭で再現しやすい基準と計算式をわかりやすく説明します。
粗挽きの基準
粗挽きは大きめの粒が特徴で、見た目は粗い砂や粗めのパン粉に近い質感です。
指でつまむとざっくりとした手触りが感じられ、指の間から簡単に落ちる程度の粒度が目安です。
冷水でゆっくり抽出する水出しでは、粗挽きにすることで過抽出による苦味や雑味を抑え、まろやかな味わいになります。
目安としてはフレンチプレス用と同程度の粗さを意識してください。
中粗挽きの基準
中粗挽きは粗挽きより粒が細かく、コーヒーの風味がしっかり出やすい挽き目です。
水出しポットや浸漬バッグを使う場合には、この中粗挽きが扱いやすくバランスの良い抽出になります。
項目 | 目安 |
---|---|
粒の見た目 | 粗い砂状 |
触感 | ざらつきが残る |
主な用途 | 水出し 全浸漬抽出 |
豆量の簡易計算式
水出しコーヒーでは水対豆の比率が味の決め手になります。
まずは簡単な計算式で目安量を出して、抽出後に濃さを調整する方法がおすすめです。
- 標準比率 1対8(豆1に対して水8)
- しっかりめ 1対6
- さっぱりめ 1対10
例えば作りたい量が1リットルの場合、標準比率だと豆は125グラム前後が目安です。
まずはこの目安で抽出して、濃すぎる場合は水で割るか豆量を減らす、薄い場合は抽出時間を延ばすなど調整してください。
器具別の水出し対応

日常で使う器具ごとに向き不向きがあり、淹れ方を少し変えるだけで味わいが大きく変わります。
ここでは代表的な器具ごとに扱い方のコツと注意点をわかりやすく解説します。
水出しポット
専用の水出しポットは使いやすさが最大の魅力で、抽出用のフィルターが付属しているものが多いです。
粗挽きの豆を入れて水を注ぎ、冷蔵庫でじっくり抽出するだけで安定した出来上がりになります。
掃除や取り扱いも簡単で、注ぎ口が詰まりにくいタイプを選べば使い勝手が良いです。
取り扱いの際はフィルターの目詰まりに注意して、抽出後すぐに豆かすを取り除くと雑味を抑えられます。
フレンチプレス
フレンチプレスは浸漬とプレスで抽出するため、油分が残りやすくコクのある仕上がりになります。
粗めに挽いた豆を入れて水を注ぎ、冷蔵庫で数時間から一晩置いてからゆっくりプレスしてください。
プレスの圧力をかけ過ぎると微粉が押し出されて混濁しやすいので、沈降させるイメージでゆっくり操作すると良いです。
抽出後はすぐに中身を移し替えるか、濾過して保存すると風味が長持ちします。
浸漬バッグ(パック)
浸漬バッグは手間が少なく後片付けも簡単なので、初めて水出しを試す方に特におすすめです。
密閉できる形状のパックに豆を入れてバッグごと水に浸すだけで、手軽に均一な抽出が得られます。
- 手軽さ
- 後片付けが簡単
- 抽出が安定する
- 器具が汚れにくい
ただし密閉度や素材によっては微粉が抜けやすいものがあるため、購入前に目の細かさを確認すると安心です。
コールドブリュー専用ボトル
一体型で注ぎやすく、持ち運びも想定されたデザインが多い専用ボトルは利便性が高いです。
特徴 | 向いている人 |
---|---|
注ぎやすい | 普段使いに便利 |
一体型で持ち運び可 | 外出先で使いたい人 |
密閉で保存しやすい | 長時間保存したい人 |
使い方は簡単で、ボトルに豆と水を入れて冷蔵庫で抽出するだけです。
注意点としては密閉性が高い分、内側の掃除を怠ると匂いが残りやすいことです。
保存ジャー・密閉容器
保存ジャーや密閉容器は大量に作るときや長期保存を考えると重宝します。
ガラス製の容器が匂い移りが少なく、おすすめです。
抽出後は必ず清潔な容器に移し替え、冷蔵保存で風味をキープしてください。
保存期間の目安は冷蔵で48時間以内を推奨し、それ以上保存する場合は冷凍での保管も検討すると良いです。
抽出トラブルと改善策

水出しコーヒーはシンプルな手順ながら、思い通りの味にならないことがあります。
ここではよくあるトラブルごとに原因を絞り、家で試しやすい改善策を紹介します。
味が薄い
味が薄く感じる原因は主に濃度不足か抽出不足です。
豆の量や挽き目、抽出時間を見直すことで改善することが多いです。
- 豆を増やす
- 抽出時間を延ばす
- 挽き目を細かくする
- 抽出後に加熱せず濃縮で調整する
まずは豆の量を10〜20%増やして試してください。
次に挽き目を一段階細かくして、抽出時間を6〜12時間に調整すると変化がわかりやすいです。
短時間で濃度が足りない場合は抽出後に冷やしたまま時間を延ばすより、最初から濃いめに作ると安定します。
雑味が出る
雑味は過抽出や水質、細かい粉の流出が原因になりやすいです。
フィルターの目詰まりや古い豆の酸化も影響します。
主な原因 | 改善策 |
---|---|
粉が細かすぎる | 挽き目を粗くする |
過抽出 | 抽出時間を短くする |
水質が悪い | 軟水を使う |
不十分な濾過 | 二段濾過を行う |
テーブルに載せた対策を順に試すと、どの要因が効いているか把握しやすくなります。
具体的にはまず挽き目を一段階粗くして、次に抽出時間を30分ずつ短くして変化を確認してください。
フィルターは布やペーパーを組み合わせる二段濾過が簡単で効果が高いです。
酸味が強い
酸味が強く感じられる場合、豆の焙煎度合いや抽出が浅いことが考えられます。
軽めの焙煎豆は冷水抽出でも酸が前に出やすいです。
対策としては中深煎りの豆を使うか、抽出時間を少し長めにとって下さい。
挽き目をわずかに細かくすることで甘みが引き出され、酸の印象が和らぎます。
また水の温度を常温寄りにして抽出する方法も試す価値があります。
油分や浮遊物が多い
油分や細かい浮遊物が多いと舌触りがざらつくことがあります。
これは粉が細かすぎるか、濾過が不十分なときに起きやすいです。
改善策はフィルターを見直すことです。
まずフレンチプレスを使っている場合は別に紙フィルターで濾すと劇的に改善します。
浸漬バッグやコーヒーストッキングを使う場合は密度の高い布を選んでください。
浮遊物が気になるときは一度冷蔵庫で静置し、上澄みだけを別容器に移すデカンティングも有効です。
最後に、豆の鮮度が高すぎて油分が多い場合は少し時間を置いてから使うと落ち着きます。
家で続けるための買い方と保存戦略

良い味を安定して楽しむには、豆の鮮度管理が最重要です。
購入は焙煎日が近いもの、または小分けパックを選ぶと使い切りやすく、無駄が減ります。
量の目安は週に100〜150g、二人なら月に200〜300g程度にすると酸化や風味の劣化を避けられます。
粉ではなく豆で買い、飲む直前に挽く習慣をつけてください。
保存は密閉容器に入れ、直射日光と高温多湿を避けて常温で短期保存、長期保管は冷凍が有効です。
冷凍する際は小分けにして使う分だけ取り出すと、解凍による劣化を防げます。
袋のままの冷凍は避け、容器に入れてラベルに焙煎日と開封日を書き、消費のローテーションを習慣にしましょう。
定期購入やまとめ買いは、まず少量で好みを確かめ、好みに合えばまとめ買いでコストを抑えると続けやすくなります。